CX戦略本部
プロモーション戦略グループ
統括リーダー

JINSの革新を支える「振り切った」プロモーション

Profile

秋山 亮太
美術大学でグラフィックデザインを学んだ後、広告会社にてプランナーやプロデューサー職に従事。2017年、ジンズに入社。広告宣伝・販促の責任者として、JINSブランドにおけるプロモーション全般を企画・実行。「JINS Switch」の広告キャンペーンや新聞広告企画「朝日新聞社×左ききのエレン Powerd by JINS」など、これまでにない手法でのチャレンジを続けている。

JINSというブランドを選んだのはなぜですか。

自分自身がもともとJINSのユーザーでありファンであったことです。
マーケティングの仕事をするにあたっては、顧客のライフスタイルや、そのコミュニティーにおけるカルチャーを肌感として理解していることが大切だと思っています。でないと、インサイトを導き出すにも、企画のアイデアを生み出すにも「直感」が働きにくいように思います。
もちろん、マーケターは定量的な分析や論理的思考のような左脳的なことも大切なのですが、私はどちらかというと右脳的な「センス」を重要視しています。
JINSという会社に対して、ある種の尖った「センス」を感じていたのも入社の決め手です。

JINSで実際にプロモーションを仕掛ける際は、どのように企画を立ち上げていくのですか

商品や目的ごとにプロジェクトチームを編成し、プランを練っていきます。メンバーはクリエイターや広告会社等のパートナー企業です。
例えば「JINS Switch」という商品の場合は、度付きメガネがパーツの着脱により一瞬でサングラスになるという、画期的な商品でした。過去の販売実績等からも、高いポテンシャルを持った商品であることはわかっていたので、認知をきちんと高めれば必ず購買につながるという確信がありました。クリエイターたちとチームを作って表現を練り、テレビCMを含めたプロモーションを田中社長に進言したのです。結果的には、目標としていた昨年比300%の売上を達成することができました。

JINSにおけるマーケティングやプロモーションの特徴は、どういったところにあると感じますか。

JINSの商品やサービス開発の考え方の根底には「革新的である」ということがあります。
これは、プロモーションに関しても同じだと考えており、常に新しい表現や伝達の手法を模索しています。ブランドとして発するメッセージの芯には、もちろん一貫性があるのですが、それを伝える場所や伝え方、世の中での話題の作り方は決して一つではない。トレンドもうまく取り入れながら、社会と関わっていく姿勢が必要なのです。

JINSの社内には「試行錯誤」を良しとする文化があって、新たな手法でもすぐに試すことができます。企業が次々と新しいニュースをタイミングよく出していくことは、市場からの期待でもあるのだと思っています。 JINSはブランドであると同時に「発信するメディア」であるというのが私の考えです。

最近の事例で言うと、例えば「朝日新聞社×左ききのエレン Powerd by JINS」という企画を実施しました。
「左ききのエレン」というのは、広告会社を舞台とした話題のマンガですが、このタイトルとタイアップして、新聞にマンガを掲載したのです。JINSの広告の制作の様子を、マンガ内でクリエイターの競合コンペとして描き、それをそのまま新聞広告としました。(https://www.asahi.com/ads/hidari-kikino-eren/)。

競合コンペの結果は、読者によるTwitter投票で、より支持の得られたアイデアを実際の広告として後日掲載するという仕掛けです。ターゲットとしていた界隈で狙いどおりにバズることができました。
このような新しいチャレンジは、機会を見つけて積極的に行っていきたいですね。

プロモーションの成果と、新しさの両立に難しさはありませんか。

もちろん、常に難しさはあります(笑)。田中社長への提案もいつもスムーズに行くわけではありません。中途半端な提案はすぐに見抜かれてしまいます。とにかく、発想のスケールがデカいので、こちらも「振り切った提案」を心がけるようにしていますね。
ただし、手法の新しさや話題性を狙うのもよいのですが、本当に届けたい相手にメッセージが伝わらないのでは意味がありません。
プロモーションの費用は、事業を通じて得てきた利益から捻出されているわけですから、そこに対する緊張感は常に持っていなければなりません。攻守のバランスはとても難しいです。意図通りにいかないことも数多くあります。空振ってしまう不安と戦いながらも、結局は「結果」を出すことが全てなのです。
毎回「次の打席は必ずヒットを打つ!」というような気持ちでめげずにやっています(笑)。

広告会社という立場から様々な企業を見てこられたと思いますが、ジンズで働いてみてどのようなことを感じますか?

マーケターとしての面白さは「SPAとして企画から製造、小売までを一貫して行っている」という点にあります。ものづくりの上流からはじまり、それが店舗お客様の手にわたる。その過程が、現在ではデータとして着実に得られています。それは、より良い「顧客体験」をつくっていくためのデータ。どのようにマーケティングに生かしていくか、少しずつですが試行錯誤がはじまっています。
業務領域が広がりつつあり、環境変化も激しい分野なので苦労も多いですが、とても刺激的な環境だと思っています。