経営企画本部
R&D部

「視覚による幸福」を生み出す研究開発

Profile

山元 翔太
大学院修了後、医療機器メーカーで研究開発に従事しながら、工学博士号を取得。2021年4月、ジンズホールディングスに入社。R&D室でパートナー企業や大学、専門医とともにアイウエアの可能性を広げる研究開発を担当。

メーカーの研究職からJINSを選択した理由

大学院では、「可視化」をテーマとして医療機器関係の研究をしていました。その関係で医療機器メーカーに就職し、約6年間、甲府にある研究開発拠点で仕事をしてきましたが、家族の関係で東京に戻ることとなり転職を考える機会となりました。せっかくなら医療機器という領域に留まらず、新しい事に挑戦したいと思い、チャレンジ精神旺盛な会社として興味を持ったのがJINSでした。また、前職でも血管可視化装置を手がけるなど、「視る」ことを対象としていましたので、JINSにつながる土台はあったといえるかもしれません。

私はもともと数学や物理、化学が好きでしたが、研究の道に進んだのは大学院の恩師のおかげです。新しい研究室だったこともあり、自分で装置を組み立て、海外で論文を発表するなど、「探求して世の中に発信する」という一連の流れを体験させてもらいました。そこで培った「技術を世の中に役立てる」感覚は、視力矯正具としてのメガネだけでなく、新機軸のアイウエアを開発しようとするJINSとの親和性があったのだと思います。採用面接では、JINSが産学連携プロジェクトなどを通じて「JINS SCREEN」や「JINS MEME」 などイノベーティブな商品を数々生み出しているのを知り、自身のバックグラウンドも生かしながらチャレンジができると考え、入社を決めました。

領域広く、多様なバックグラウンドが生きるJINSのR&D室

JINSでも研究開発職としてR&D室に所属しています。「JINSのR&Dって何をやるのだろう?」と思われるかもしれません。未来のアイウエアを見据え、テクノロジーによる価値提供ができる方法を調査し、実現を目指しています。私の場合は医療機器メーカー出身ですので、その経験も業務に最大限活かしています。JINSでは開発研究の時間軸として、1~2年程度で成果を目指すものと、10年などのロングレンジで継続的に行うものの両方があります。いま私は比較的手前にゴールを置いたものを手がけていますが、技術的な調査についてはもちろんのこと、それ以外のことでも裁量をもってできるので、ワクワクしながら日々進めています。技術領域はイメージしていたより広く、メカニックな設計領域や情報工学、電子工学、化学、統計学など、さまざまなテーマを扱う機会があります。私は流体力学を専攻していましたが、それも最近シミュレーションで活用する機会がありました。JINSに入社して、これだけ広い範囲の技術を使うのかと驚きましたね。JINSで初めて触れたこととしては、今取り組んでいる装用感やかけ心地などの感性工学などがまさにそれに当たります。過去のバックグラウンドが活かせるものと、新しくチャレンジするものの両方があるのが理想的だと思っているのですが、JINSでは技術領域が意外と幅広く存在するため、研究開発をやっている方にとっては、何か活かせることがあるのではないかと思います。これは多くの研究開発職の人に知ってもらいたい魅力ですね。R&Dの部門長が、その人のバックグラウンドや経験を生かせるようなテーマを割り振ってくれることも多いため、不安に思う必要はあまりないかと思います。

医療分野に挑戦するという、壮大なチャレンジに参加

前職の大手企業と比べ、JINSではフットワークの軽さを感じます。面白いと思ったことにはすぐチャレンジします。大企業だと手続きや承認に時間がかかるものですが、そこが非常にスムーズです。これがベンチャー気質というものなのでしょうか。ある程度の規模があるにもかかわらず、本当にチャレンジ精神旺盛な会社だと思います。それは医療分野に挑戦することにも表れています。医療機器メーカーにいた経験からわかりますが、人も技術も相当高い水準が求められます。それでも、近視のない世界を目指すには必要だといって切り込んでいく。未来を良くするためにチャレンジするわけで、そこに参画できるのは研究開発者として大きな喜びです。

この記事を読んでくださっている方へのメッセージ

お客様に対してより価値のある新しい体験やソリューションを提供していきたいと思っています。人間が五感で受け取る情報のうち、8割は視覚からだといわれます。メガネやその関連商品は生活の質に大きく関わるものであり、世の中の役に立つというやりがいも大いに感じます。そうした価値づくりをぜひ一緒にやっていきましょう。自分が手がけている研究領域が、意外とJINSの研究開発にも関わりがあるかもしれないというのも、ぜひ知っていただきたいと思っています。