グローバルEW事業開発本部 出店開発部 新規国準備室
ディレクター
(兼務)新規事業本部 ヘルスケアマーケティングG/経営企画本部 事業管理G

「近視のない世界」を目指し、世界中へJINSブランドを届ける

Profile

鈴木 真由
スイスの大学院在学中に国連のインターンに参加。卒業後、在セネガル日本大使館に勤務して、日本からの出資金による小学校建設や井戸掘削プロジェクトの企画・推進に従事。その後、日系商社のドバイ現地採用を経て帰国し、コンサルティング会社に7年勤務。 2020年5月JINS入社。現在はアイウエア事業の新規国への海外展開を責任者として進めながら、新規事業である「近視進行抑制メガネ型医療機器」の共同プロジェクトでグループリーダーを務める。

子どもに、誇りを持って楽しく語れるような仕事を求めてJINSに

大学で国際法を学び、世界の戦争や不平等をなくしたいという思いから、スイスの大学院で学び、セネガルの日本大使館職員として現地の支援にあたりましたが、ギフトのような支援では根本の課題解決にはならないというジレンマがあり、ビジネスで現地に貢献したいと商社に転身、その後改めて基礎力を磨こうと、帰国してコンサルティング会社で激務の7年間を過ごしました。コンサルティング会社勤務中には東南アジアに2年駐在する経験も持ちました。

ですが、 仕事はとにかく忙しかった。出産を機に、子どもに自分がしていることを楽しく語れる仕事に就きたいと思うようになり、転職活動を始めました。そうしてJINSを転職先として見た時に、もともとファッションとしてメガネを楽しんでいたので、ムクムクとやる気が起きたのです。

また、選考中に創業者である田中仁社長(現、ジンズホールディングス代表取締役CEO)の著書『振り切る勇気~メガネを変えるJINSの挑戦』を読んで、「海外でトヨタの自動車がたくさん走っている。そんな風にJINSもアイウエアのグローバルブランドになりたい」というような一文に触れたのも、背中を押しました。私自身、途上国で働いていたときにトヨタが現地で品質を高く評価され、憧れブランドなのを日本人として誇らしく感じたものです。JINSの最短30分でお渡し可能といった世界でも先進的な購買体験なども海外に発信したいと思いました。採用面接では具体的に、アフリカにJINSを進出させたいとプレゼンして、入社が決まりました。

近視のない未来を目指して、画期的な新規事業のマーケティングに注力

そうして2020年5月に入社して経営企画本部に配属になりました。そこから今まで、会社の戦略方針に準ずる形で自身の所属する組織も役割もどんどん変わっていきました。経営企画での最初のミッションとして、新規事業の推進と新規国への事業展開の2つをもらいました。

ですがコロナ禍で移動もできず、まずは新規事業である「近視進行抑制メガネ型医療機器」のマーケティングから取り掛かりました。この機器は、目に必要といわれる光バイオレットライトを使ったもので、慶應義塾大学発ベンチャーと共同でプロジェクトを進めています。彼らがバイオレットライトの医学的な研究を行い、それをJINSが製品化して世の中に普及させていくという取り組みであり、これによりメガネの役割を「視力矯正」から「近視の進行そのものを抑制するソリューション」へと進化させる、画期的なもの。メガネ屋でありながら近視のない世界を目指しているわけで、「あたらしい、あたりまえ」を創り、メガネのその先について考え抜くという、まさにJINSならではの新規事業だといえます。

しかし数名のチームですべてを執り行うことは難しく、本業であるアイウエア事業を推進する各部署との連携は不可欠です。よって社内に対しても、新しい価値を創り出すこの事業の意義や既存のアイウエア事業とのシナジーは何かなどをアピールして、協力や関心を引き出していくことが大事だと考えています。本機器の販売開始までに、今はやるべきことを抜け漏れなく掲げ、課題があれば解決策を考え、着実にクリアしていこうとしています。今はない道を作っていくような取り組みで、自分としては新規事業の立ち上げ経験や得意領域があったわけでもなく、新しいものしかない掛け算のところで日々学んでおり、非常に良い機会を与えてもらったと思っています。   

さらなるグローバル展開の加速を目指す

そして、コロナ禍でストップしていた新たな海外展開についても、「新規国準備室」ができ正式に配属されました。そのため、新規事業のほうは他のメンバーに少しずつ業務を渡して、いまは新規国展開の準備に主軸を置いています。

JINSではすでに6カ国約250店舗の海外出店を果たしていますが、いまは第二創業の柱としてグローバル展開の加速を掲げており、経営陣からも最大熱量で期待をされています。
直近では2024年11月にベトナムで子会社の設立を予定しており、来年2025年夏頃を目途にホーチミン市に1号店をオープンすることで、ベトナムにおけるアイウエア販売事業を展開するために取り組んでいるところです。
ベトナムを皮切りに更なる海外出店を加速するためにも新規出店に関する一連の流れのフォーマット化も同時に進行しています。

また、この業務に伴い、海外出張に月1回は行くようになりました。子どもはまだ保育園ですが、海外に行く度に世界地図を一緒に見て場所を探したりしています。時間の調整は大変ですが、子どもに対しても、いま会社に対してどういうミッションがあって、自分でもやりたいことをやっているのだときちんと伝えられるような仕事ができているのが幸いです。

この記事を読んでくださっている方へのメッセージ

ジンズは会社の向かうべき戦略に応じて組織も与えられる役割もどんどん変わります。
自身の経験やナレッジが通用しない仕事も時にはあると思います。しかし自身の枠を狭めずに、今日起きていることを純粋に楽しむ。そんな気持ちでいると、JINSでいろいろなことに出会えると思います。新しいミッションに熱量を持って各業務を遂行しながらも、海外展開への想いはずっと温めておりました。その結果、機が満ちたタイミングでアサインを得ることが出来ました。JINSというワクワク仕事に向かえる環境のもとで、ぜひ何でも意欲的に楽しく取り組んでみてほしいです。