多様かつ柔軟なワークスタイルの実現に向け PDCAを繰り返し、施策の改善・改良につなげる

新型コロナウイルスの感染拡大により、働き方が大きく様変わりしてしまいました。多くの人々がストレスや不安を抱いていたはずです。ジンズでは、どんな取り組みをしたのでしょうか。人事戦略本部 採用グループ ディレクターの堀友和さんに聞いてみました。

 

「当社はこれまでも、多様かつ柔軟な働き方の実現を目指してきました。その考えは、コロナ禍においても変りません。実施した施策は二つ。働く時間と働く場所の柔軟性を確保することでした。具体的には、2019年2月から実施部門を限定してトライアルしていたテレワーク(在宅勤務)を本部全部門に広げるとともに、もともと導入されていたフレックスタイムをコアタイムのないスーパーフレックスへと移行しました。これによって、感染症対策はもちろん、より個人のライフスタイルに合った働き方ができるようになりました。

 

テレワーク環境を進めるなか課題となったのが、社員の身体的な負担が増したことです。どうしても家庭だと長時間働くには適した環境になっておらず、体の痛みや疲れを訴える声が多く聞かれるようになってきました。『これは解決すべき課題である』と捉え、在宅勤務に必要なモノやネットワークを準備するための補助金を支給することにしました。『どうしても自宅だと集中できるスペースが確保しにくい』という社員には、グループ会社が開発した自宅用のソロワークスペース“Think Lab HOME”を割引価格で購入できる制度を用意しました。それですべての要望に応えられたわけではありませんが、社員のテレワーク(在宅勤務)環境は格段に良くなったと思っています」
 

これらの施策は主に人事部門が導入している、個人と組織の課題を見える化するツール「Geppo(ゲッポウ)」に寄せられた回答から導き出されたものです。その運用を担当しているのが、人事戦略本部 制度推進グループの齋藤祐樹さんです。

 

「制度推進グループは、人員配置や組織再編、制度の企画運用を通じて組織や人材のパフォーマンスを最大化させるというミッションを担っています。私自身は、主に本部組織の就業環境改善を担当しています。担当する領域における最大の課題は、組織や人材のパフォーマンスをいかに最大化させる環境を整えるかです。Geppoを活用して個人や組織にアプローチし、それらの声を組織や制度の改善につなげています。日頃気にしているのは、Geppoの個人調査結果に現れる社員の仕事面・対人面・健康面の変化です。そこから課題を見つけて、解決するようにしています。

 

Geppoを始めたのは2020年4月から。まさに、本社の全部門でテレワークがスタートしたタイミングでした。初めは慣れない環境もあって社員からは「精神的にも肉体的にもきつい」と言う声がありました。徐々に環境に慣れてきたと感じています。それでも、中途入社された方は、会社に慣れることすら大変なのに、テレワークで顔が見えないなかで仕事をやらなければならないので不安は大きかったはずです。何かしらフォローできることがあればと思い、オンラインでのオリエンテーションや既存社員との懇親の場を作りました。

 

他にも、半期に1回のペースで実施しているGeppoの組織調査結果で得たデータの分析も行っています。これは、毎回20もの設問を提示して、従業員満足度や勤続意向という指標に関して回答してもらうというもの。今後、そこから見えてきたコンディション上の課題を、各部署と連携して解決していく仕組みも構築していきたいと考えています。現状では、社員満足度や勤続意向の結果は他社と比較すると良い状況ではあるのですが、当社単独で見ると改善すべきところは多々あります。数値だけでなく、実態をもっと深堀りし必要な改善策を行っていく必要があると考えています。」

最後に、二人に今後の取り組みについて語ってもらいました。

 

「社員一人ひとりの声に向き合い、何かしらフィードバックできるように努めています。恐らく、中途入社される方は、働きやすいところもあれば働きにくいと感じるところもあると思います。それらの意見を受け取り、施策の改善、新たな施策の実施につなげていきたいです。恐らく、アフターコロナにおける働き方はハイブリッドになると思います。その日の仕事の内容や働き方を含めたそれぞれの生き方に合わせて環境を自在に選択していただく流れになっていくはずです。そのときに向けてしっかりと準備していきたいです。」(堀さん)

 

「誰もが働きやすい環境を整えることに取り組んでいきたいです。独りよがりでやっても意味がないので、働いている人がどう思っているのか、どこに不満や喜びを感じているのかを把握した上で、会社の制度や施策に取り組んでいかないといけないと思っています。」(齋藤さん)